九州住環境研究会

ハイブリッド・エコ・ハートQ

高耐久性と高断熱工法。

100年後の未来を見つめて開発されました。

高耐久性・地盤の強化(地耐力の確保)

「ハイブリッド・エコ・ハートQ」は、一棟一棟、建築場所の地盤の強度を把握し、適正な地耐力を確保した上で建物を建てています。耐震性においては万全を期し、耐久性においても基礎内部に防湿フイルム0.1mmを施工し、縦横に配筋の上、厚み150mmの防湿コンクリートを施工する方法をとっています。さらに基礎と土台の間に基礎パッキンを配し、床下の全周換気と共に、通気口を設けて万全の基礎換気を行っています。

高断熱・適切な断熱施工
高断熱とは、どんなことでしょうか?

地球温暖化による気候変動で、地球的な規模で様々な災害が発生しています。それを防ぐためには、CO2の発生を大幅に減らさなければなりません。そのために必要な事が住宅の高性能化です。産業革命以来上昇し続ける温暖化を産業革命の+2℃以上に高くしてしまうと、人類は取り返しの付かない状況に追い込まれます。地球環境を守るために我々に出来る事は、住宅を高断熱化して暖冷房エネルギーを削減し、長寿命住宅を建ててCO2の発生を防ぐことです。

温暖地域ほど重要な小屋裏・屋根断熱。
温暖地域ほど重要な小屋裏・屋根断熱。

温暖地域では、各種の断熱基準からも寒冷地ほど断熱材が必要ないように考えられますが、実は、温暖地ほど断熱材が必要な個所があります。それは屋根・小屋裏断熱です。
真夏の厳しい直射熱は、屋根の温度を60度~80度近くまで上昇させてしまいます。室内温度が28度の場合には、内外温度差が、32度~52度も有ることになります。二階が寝苦しいのは、この熱が輻射熱として夜に放出されるからです。これを防ぐためには、寒冷地以上に屋根や小屋裏の断熱が重要なのです。


高断熱工法の種類と注意点。
内断熱工法
内断熱工法とは。

柱と柱の間の室内面に断熱材を施工する工法。従来は、施工される断熱材がグラスウールやロックウールなど繊維系の断熱材が圧倒的でしたが、現在は、ウレタンやスチレンなどのプラスチック系断熱材をパネル化して施工するなど、水を吸う性質のある断熱材の弱点を克服する新工法が現れてきています。


外断熱工法
外断熱工法とは。

外壁面や床・屋根をウレタンやスチレンなどのプラスチック系断熱材ですっぽりとおおう断熱工法です。内断熱工法との大きな違いは、主に内断熱工法が天井断熱なのに対し、屋根断熱で小屋裏も断熱域の中に入っていますので、小屋裏を広く利用したり、基礎断熱で基礎の利用ができます。


パネル内断熱工法
パネル内断熱工法とは。

パネル工法は、構造の柱間に断熱材でパネルを造り、はめ込む工法です。パネルの中身はスチレンやウレタン、グラスウールで製作したパネルで、スチレンやウレタンの場合は、断熱材の量も調整することも可能です。グラスウールを施工するパネルは、箱形に製作されて断熱材が入れられています。構造用合板で外壁面が施工されているので筋交いよりも強度があり、特にスチレンやウレタンの場合は圧縮強度も高くなり、強い家になります。


断熱材の施工と住宅の寿命。

断熱材の施工は、量よりも性能が問題になります。高性能住宅になればなるほど低温(22℃位)でも住宅は快適になります。それは、人体の周囲の温度環境が壁面や窓、天井・床の輻射熱の影響を受けないからです。着衣を身につけた人体は、22℃が最も快適と感じられるようです。結露の発生しない快適な住環境は人体も家も長持ちします。断熱施工は気密施工とセットです。更に換気との組み合わせで住宅は長寿命になります。