ハイブリッド・エコ・ハートQ

シックハウスとアレルゲン。

その他の住宅病の原因と対策について。

アレルゲンになるカビ・ダニを育てる原因は結露です。

適度な温度と水分(温度25°C、湿度80%以上)があればカビは様々な建材を栄養分として繁殖します。 住宅に生えるカビの種類は300種類を越えるといわれ、人体に悪い影響を及ぼすダニの餌になるだけでなく、 直接人体に入り込みアレルギー性疾患の原因になったり、肺や脳の中に入って死に至ることさえあります。 カビが原因でなくなられた方は年間2万人にも及んでいるようです。

カビ・ダニを育てる原因は結露です。

したがって、どんな高価格で建てた住宅でも、毎年カビが発生するような住宅では困ります。 カビが発生するということは、日常的に結露が発生していると考えられます。 窓辺や内壁にカビが付着しているという事は、目に見えない 壁の中、つまり断熱材の中に結露が発生し、 カビが発生しているという事です。その胞子がアレルゲンとして室内に充満しているという事になります。

ダニもまた、60%以上の湿度と20~30°Cの温度という条件下ではカビや人間のフケ・アカなどを 絶好の餌として増え続けます。ダニは、タタミやカーペット、寝具にまで入り込んで生息し、 その死骸・フン・抜けガラ等が呼吸とともに人体に入ることによって、アレルギーや喘息などを引き起こします。 また、産卵期には人体から吸血するものまであります。

カビの発育範囲
カビの発育範囲

表は湿性カビ、乾性カビの発育温湿度の概念図であり、一般にあるカビは、ある建材に対しこの表のようなある特定の発育温湿度範囲をもち、木材については(A)の範囲となります。
※その他の建材については、温度についての湿度範囲は常温(約20°C)のデータ以外にまだ試験されていない。

カビのメカニズム

カビは微生物の一種で、正式には「真菌」と呼ばれます。カビの一生は、まず建材や食品などの 基質の表面に胞子が落着する事ではじまります。そこで適当な水分と温度条件が揃うと出芽し、 やがて基質中へ菌糸を伸ばし、盛んに分枝しながら生育していきます。生育に必要な栄養物は、 自らが体外に分泌した酵素や有機酸で基質中の栄養物を分解し、菌糸の細胞膜から水溶液の形で 体内に吸収します。生育条件が良ければ、化学合成を活発に行い、いつまでも増殖していきます。 カビに栄養分として吸収された建材は、ぼろぼろに腐っていき耐久性を弱めてしまいます。

カビによるアレルギー

現在、日本人の2%にあたる約200万人、更に16歳末満では7%が喘息を患っているという 医学的な調査もあります。カビは室内粉塵(主成分はダニの死骸と糞)に次いで、 第2位の喘息アレルゲンとなっています。先にも述べたようにカビの発生している家は ダニも多く生息していることを考えると、カビと喘息の因果関係の大きさが分かります。 また、喘息以外のアレルギー症として、過敏性肺炎、鼻アレルギー、 アレルギー性結膜炎のアレルゲンとしても知られています。

カビによる食中毒

毒キノコの他に、カビが造るカビ毒としては、10数種類が明らかになっています。 それが誤って食品に付着した場合、中にはアフラトキシンの様に強い発ガン性をもち、 熱に対しても強い抵抗力を持ち、肝障害や中枢神経の障害、中には流産を引き起こすカビも存在しています。 決してたかがカビと侮ってはいけないのです。

健康に対する最適湿度範囲
健康に対する最適湿度範囲
ダニの増殖と相対湿度
ダニの増殖と相対湿度

換気が悪いと湿度が高くなりダニが増える

ダニとアレルギーの関係

喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を引き起こす原因物質をアレルゲンといいま すが、ダニはその生体、糞、死骸の全てがアレルゲンとなります。また、ダニに刺されても アレルギー反応が起こり、この場合にはダニの唾液がアレルゲンになっています。 アレルギー反応は医学的には抗原抗体反応の一形態で、ダニアレルギー症には、喘息、鼻炎、結膜炎、 アトピー性皮膚炎などを引き起こすI型反応(即時型)と ダニ刺されに代表されるIV型反応(遅延型)があります。

ダニによる健康被害

温度20~30°C、湿度60%以上の高温多湿の環境でダニは発生しますが、ダニは室温4°Cでも 湿度が60%以上あると生存することができます。したがってダニの生育環境は、 温度よりもむしろ湿度が関係してきます。最も低湿度で生育するヒョウダニでも、 相対湿度が50%以下になると約11日で死んでしまいます。したがって、室内湿度を50%以上に上げなければ、 ほとんどのダニが死滅してしまうことになります。

主なダニの種類

小児喘息では、8割以上がダニがアレルゲンになっているといわれています。 住宅の中で見つかるダニは30~40種類にも及びますが、代表的なものは、以下の3種類です。

チリダニ
一般住宅では畳1枚当たり9万匹以上のダニがいるといわれていますが、その内、70%以上を占めるのが、 このチリダニです。チリダニの糞や死骸が空中に浮遊し、それを人間が吸うとアレルギー性鼻炎や 喘息の原因になります。
ツメダニ
ツメダニは主にカーペットの中等に棲み、羽毛や羊毛布団に集まるチャタテムシを食べに 布団に集まります。その時に人間に噛みつき、かゆみを与えるのは、このツメダニです。
ケナガコナガダニ
ケナガコナガダニは、カビを好物として生育する食品害虫です。チーズやお菓子、唐辛子等から検出され、 このダニに汚染された食品を食べると腹痛など様々な健康被害を受けてしまいます。