ハイブリッド・エコ・ハートQ

住環境の中の有害物質。

人に優しい素材を使用した科学と経験が生かされています。

家庭内に潜む有害物質
材料 有害有機化合物
ペンキの溶剤 トルエン、キシレン、トリメチルベンゼン、ノナン、デカン
水性ニスの溶剤 アセトン、ISO-プロピルアルコール、n-ブタノール
ラッカーの溶剤 トルエン、キシレン、酢酸ブチル、n-ブタノール
ビニルクロスの可塑剤 フタル酸エステル系(DBP、DOP)リン酸トリクレシル(TCP)
壁紙類の難熱加工材 リン酸トリエステル系(TBT、TCEP)
壁紙類の接着剤溶材 酢酸ブチル、n-ブタノール、トルエン、キシレン
木工用接着剤溶剤 酢酸メチル、酢酸ビニル、酢酸エチル
床ワックス トリメチルベンゼン、ブチルベンゼン、デカン、エチルトルエン、キシレンなど
畳の防虫加工材 ナフタリン、フェニチオン、フェニトロチオン(スミチオン)、ダイアジノン
木材、土壌の防蟻剤 クロルピリホス、S-421、ホキシムほか多数

(出典:「建築知識」より)

換気による有害物質の排除

高断熱・高気密住宅は、冷・暖房機器の熱負荷軽減から、省エネルギ一をめざす 国の要請に応えた住宅です。正しく施工されていれば、省エネルギーで快適な空間を提供できるはずでしたが、 すでにご説明しましたように、様々な施工上の問題やアルミサッシなどの素材の問題から 結露の発生を引き起こし、住宅の耐久性能を弱め、カビやダニが発生して住宅が引き起こす病気などが 問題化されてきました。この様な結露の問題と共に高気密による室内の空気汚染や 建材や接着剤などに含まれる化学物質ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)など、 住まいにおける健康を阻害する様々な要因がクローズアップされてきました。 これらの結露・カビ・ダニ対策と揮発性有機化合物対策が、健康住宅の大きなテーマとなっています。 生活の中で生じる余分な水蒸気・粉塵や生物的汚染物を人体に悪い影響を及ぼさないように排除し、 新鮮な外気を供給し、住まいと人の健康を守るのが計画換気です。 健康住宅と「高断熟・高気密・計画換気」は密接な関係にあります。室内の有害物質の排除は、 なるべく有害物質を発生させない素材を使用することと、計画的な換気でしか解決出来ません。

■主な有害有機化合物の特徴
トルエン 芳香属系炭化水素の無色・可燃性液体。突然変異原性あり
キシレン 芳香属系炭化水素の透明な液体
DBP(ジプチルフタレート) 無水フタル酸とアルコール類のエステル化でつくられている。動物実験により催奇形性、発ガン性。中枢神経の低下、胃腸障害
TCP(リン酸トリクレシル) 無色無臭液体。消化管、肺、皮膚から吸収され、中枢神経障害
酢酸ビニル 芳香属系炭化水素の無色液体。発ガン性の疑いあり
デカン 液体。動物実験により発ガン性

(出典:「建築知識」より)

シックハウス症候群
住宅の室内汚染の現状

最近の住宅の室内汚染源はあまりにも多く、これだという指摘が出来ないのが現状です。 現在、社会問題にもなっているダニ・カビ・結露は、住宅の性能不備に起因しますが、 他にも日常生活で電気掃除機を使用しての空気中に浮遊する粉塵、床・壁・天井や家具等に使われている建材、 接着剤、塗料、防虫剤による有害物質の拡散。また、床下の白アリ殺虫剤も基礎から室内に上昇してくるなど、 住宅の室内は汚染源に満ちています。その他、テレビの電磁波、観葉植物の農薬、蚊取り線香の煙(殺虫剤)、 タバコの煙に含まれるベンツピレンなど、現代は室内汚染の発生源に囲まれた生活を強いられています。

VOC
有害物質

ガス状物質にはCO、CO2、ホルムアルデヒド、ラドン、アスベスト等があります。 これらの有害物質に対して人間はほとんど抵抗力がないので、化学物質の昇華ガスや農薬等が 蓄積されると原因不明の疾病にかかります。その代表的なものがアトピー性皮膚炎でした。 この頃ようやくその原因がホルムアルデヒドや、ダニの死骸やカビの胞子などの アレルゲン物質に有ることが分かってきたのです。 更に、空気中の汚染物質は肺に取り込まれると、血液と一緒に全身に回り、 食べ物として口から入るよりずっと人体への影響が大きいのです。

新建材・接着剤の危険性

室内汚染が悪化しているなかで特に建材、接着剤から発生する汚染物質が問題になっています。 新建材、接着剤が使用された当初、いわゆる気密・断熱施工がいい加減な時代では、 大量の自然換気によって身体への悪影響はそれほど目立ちませんでしたが、 それから30年程経過した現在では、化学汚染物質の被害を訴える声を頻繁に聞くようになりました。 住宅の高気密化と共に、この様な化学物質は習慣的な蓄積性があり、長年暮らしていくうちに、 その化学汚染物質の影響が病いとして現れてきた結果ともいえるのです。