施工工程

屋根の施工

屋根の施工は建て主の選別によって決まるのですが、従来は瓦屋根が主流でした。しかし現在では地震被害を考えて本瓦屋根は少なくなる傾向にあります。入母屋の和風住宅には和瓦の施工が最もしっくりと落ち着きますが、現代では屋根の形状も片屋根や大屋根など様々に変化しており、それに伴って屋根材も様々なものが製品化されています。


従来は北国で使用されてきたガルバリューム鋼板も、夏の太陽熱対策にも成る複合素材が開発され、蒸暑地域でも効果が認められて広く使用されるようになってきました。このウレタン断熱材が裏面に張られたガルバリューム鋼板は、太陽熱の断熱効果と共に、雨音等の消音にも効果があります。


ガルバリュームなどのスチール屋根は軽いので台風などの場合、飛ばされるのではないかという不安をお持ちの建て主も少なくありませんが、むしろ重い瓦が飛ばされて近隣に被害を与える事を考えるならば、かなり安全でしかも丈夫な屋根になります。現代では屋根と構造をしっかりと金物で固定できますから、かなりの強風でもビクともしない屋根になっています。


窯業系の平瓦の施工状況です。しっかりと一枚一枚が施工されるので瓦がずり落ちたりする心配はほとんどありません。和風住宅にも洋風住宅にも使用でき、住まいに風格を与えてくれるスレート葺きの屋根です。


この写真は和風住宅の軒先とひさしの施工例です。屋根裏もこの様にしっかりと施工することが重要で、いい加減な施工をしてしまうと台風で屋根を飛ばされたり、雨漏りを引き起こす原因となり、住宅の耐久性を著しく損なう原因となってしまいます。軒先の施工は非常に重要です。この小屋裏に風が入ると屋根が持ち上げられて飛ばされるからです。この様な屋根や小屋裏の施工も見逃せない施工ポイントになります。蒸暑地域の日射対策として、大きなひさしが効果的であることは分かっていましたが、台風被害のためになかなか大きくできませんでした。現在では、確かな構造の施工でひさしをのばすことも可能になっています。


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