施工工程

防蟻施工

防蟻対策は、蒸暑地域の住宅建築においては常に考えておかなければならない問題です。従来の防蟻対策は薬剤散布や薬剤の塗布に頼ってきましたが、シックハウスの重大な原因となることが判明し、これに変わる有効な対策がなかなかとれませんでした。九州住環境研究会の会員工務店では、古来の伝統工法による銅板を敷く防蟻対策と含浸土台による防蟻対策、さらには防蟻ウレタンフォームによる防蟻対策と多重の防蟻対策で人体には、全く影響を与えない防蟻システムを確立しています。


緑青は人体には全く影響を与えない無毒な物ですが、白蟻などの害虫には、強い忌避性を発揮させます。神社や寺院に銅板が多く使用されているのは、銅板の耐久性能ばかりでなく、この害虫に対する忌避性があるからです。


従来の防蟻製品とは全く異なる発想から生まれた防蟻フォームです。防蟻効果がありながら優れた断熱性能も併せ持ち、防蟻と断熱・気密の3つの効果を発揮します。


玄関の防蟻対策は非常に重要です。玄関から白蟻被害が始まる場合が多いからです。写真の例は、防蟻フォームと共に断熱材が施工されている様子がよく分かります。玄関の施工では、防蟻と断熱が充分に行われなければ成りません。


玄関の断熱施工は非常に重要な部分ですが、この様な手の込んだ施工は一般的には行われていません。九州住環境研究会の会員工務店で写真の様な玄関の断熱施工は標準的な工法となっています。


室内側にも防蟻施工が可能なのは、防蟻フォームからは有害なVOCの発散が一切無いからです。防蟻フォームはホルムアルデヒドなども発散させないF☆☆☆☆(フォースター)製品の認定を受けている安全製品です。


床材が張られてしまえば、この様に開口部の周囲にも防蟻対策が施されているとは思われません。この様に見えない部分の施工を大切に行うことで、住宅は高性能になり、高耐久性能を持つ住宅になります。


隅部の施工にご注目下さい。床や内装下地材が施工される部分には、盛り上がった部分をきれいに削って、フラットな状態にしています。


断熱材側の防蟻フォームは、内装下地に影響しないので盛り上げたままになっています。


開口部サッシ周りの防蟻フォームの施工状況。防蟻対策ばかりではなく、断熱気密施工のためにも施工されています。


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九州住環境研究会は地域の皆様の住環境を守ります。

なぜ高性能住宅は得をするのか? 知らないと損をしますよ