施工工程

構造躯体と集成材

集成材はムク材の1.5倍の強度がありますから構造の合理化を目指せば当然、細くても強度があり、計算上は柱の節約になる集成材の方が価格的には非常に有利になります。また近年では集成材と特殊金物を組み合わせた工法も普及し、計算上の強度はますます高くなり柱の少ない空間構成の住宅が増えています。九州住環境研究会では時代に逆行するようですが、ムクの乾燥材を主構造材に採用しています。集成材と比較して強度が落ちる分は、乾燥木材の構造材を通常の1.5倍以上使用しています。それは、ムク材の方が問題が少ないと考えるからです。千年の寿命を誇る古代建造物には集成材も金物も使用されていないからです。今ブームになっている古民家のリフォームや古木材は、百年以上の寿命を持ちながら全く問題なく建材として使用可能です。九州住環境研究会の住宅もその程度の寿命はクリアできるものと信じています。だから、環境的にも強度的にも全く問題のない、九州産ムク材を主流で使用する事を基本に考えているのです。


ムク材の梁にした場合、繊維方向が横一線なので中央部でたわむ性質がありますが、小口の木材を集成した集成材の場合は、たわむ心配が少なくなります。九州住環境研究会の会員工務店でも必要な場合や必要な部分には集成材を採用していますが、構造木材の量を減らす為や太さを細くするために、集成材を採用することはありません。あくまでも適材適所に採用しています。


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なぜ高性能住宅は得をするのか? 知らないと損をしますよ